初めての出産を乗り越えて、初めてのママの仕事といえば「おっぱいをあげること」ではないでしょうか。
母乳育児は、出産前に私が考えていたような簡単なものではなく、産後1~2ヶ月は本当に必死でした。
「本当に私は母乳育児を出来るんだろうか?ミルクを足した方が良いんだろうか?」と日々葛藤していました。
過去の私と同じように母乳育児で悩んでいるママの参考に少しでもなればと思い、完全母乳育児で辛かったことや実践したことをまとめました。
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【完全母乳育児の体験談】軌道に乗るまで地獄だった(泣)
完全母乳を目指してるけど、母乳育児つらい。
乳首が切れておっぱいをあげると激痛。
上手くおっぱいをあげられない。
赤ちゃんの体重の増えが少なくて不安。
片乳が扁平で、出が良くない。赤ちゃんも飲みづらそう。
授乳も搾乳ももう疲れた。毎日、寝不足で辛い。
ゆっくり寝たい。もう母乳育児やめたい(泣)
私には、2歳1ヶ月の息子がいます。
私は出産する前から、「子供が出来たら、絶対母乳育児をする!」と意気込んでいました。
が、実際は、出産当日からつまづきました(笑)
結果的に私は、完全母乳育児をすることができたのですが、理想と現実のギャップがあった母乳育児について振り返ってみたいと思います。
私が母乳育児を軌道に乗せるまで
時間があまりないママさんは、ここだけでも読んでみてください。
・母乳は、8割が水分なので、水を小まめに摂る。目安は一時間にコップ一杯(約200ml)、1日で2L。(体を冷やさないように常温で飲む)ポイントは美味しいと感じるお水を無理なく飲むこと。一概にお水と言っても飲みやすさが全然違ったりします。(おすすめのお水を当記事で紹介しています)
・母乳育児が軌道にのるまで1〜2ヶ月はかかるということを知ること。焦らない。
・乳首が切れて痛いときは、搾乳して哺乳瓶であげる。でも母乳育児をしたいなら、とにかく赤ちゃんに吸わせること。吸わせないと母乳の量が中々増えてこない。
・母乳をあげる姿勢を勉強する(ネットで調べたり、助産師さんに相談する)
・赤ちゃんの舌の動きを助産師さんに診てもらう。(おっぱいの飲み方が下手な赤ちゃんがいるから)
・体重の増加が心配な場合は、母乳を飲む前と後でどれくらい飲めたかを体重を測って確認する。
・母乳育児が上手くいかなくても思い詰めないこと。ママになりたてで何もかもすぐ上手くいくと思わない。他人と比べて落ち込まない。(隣の芝はどうしても青く見えてしまうものです)
・睡眠不足で疲れているときは、なるべく赤ちゃんと一緒に寝ること。寝た方が母乳の出も良くなる。
「母乳を増やすためにしたこと」は関連記事で書いています。
母乳育児のメリット・デメリットは何?
母乳育児のメリットとデメリットは、以下です。
・免疫力が強くなる
・肥満の予防になる
・消化吸収が良い
・肌が触れ合うことで安心できる
・あごの発達を促す
・アレルギーを予防できる
・乳幼児突然死症候群を予防できる
・子宮収縮を促し、産後の母体回復が早くなる
・ミルク代がかからない
・ミルクを作る手間がなくて楽
・産後痩せやすい
・ママの乳がん、子宮がん、卵巣がんの予防になる
・母性が育つ
・消化が早いので、最初は頻繁に授乳が必要
・人に長時間預けられない(搾乳しておけば、預けられる)
・母乳が軌道に乗るまで苦労する(私は鬱になりそうでした)
・乳首がきれたり、乳腺炎になったりする可能性がある
・ママは、食事に気を遣わないといけない
・母乳をどれくらい飲んでいるかわからない(私の場合は、生後七か月頃まで授乳前後で体重測定をしていました)
産院では、母乳育児を推奨しているところが多いですよね。私が息子を産んだ病院でも母乳育児を推奨していて、WHOとユニセフが共同声明を出している、「母乳育児成功の十箇条」のポスターが壁に貼ってありました。
ユニセフのHPでは、下記のように書かれています。
母乳育児は、子どもの一生の健康のために不可欠で、保健施設、家族や政府にかかるコストを減らします。
出生後1時間以内に母乳を飲ませられると、新生児を感染症から守り命を救うことができます。
部分的にしか母乳を飲めない、或いは全く母乳を飲むことができていない場合、幼児は、下痢症など感染症による死の危険が大きくなります。
母乳育児は、IQ、就学準備やその後の通学にも良い影響を与え、おとなになった時により高い収入を得やすくなると同時に、母親が乳がんを患うリスクを減らします。
ユニセフ
母乳育児のときの食事
私がお世話になっていた助産院で指導されたのは、和食でした。
甘いものや脂っこいものは、母乳がドロドロになり、まずくなるそうなので控えめにしました。たまに食べるくらいならOKだと思います。
食事の参考にした本は、こちら↓
乳腺炎対策には天然水が一番!
乳腺炎にならないようにするためには、お水を飲むのが一番です。
母乳の8割が水分なので、水分は一日2Lは飲むのがおすすめ。
私が飲んでいたのは、常温のお水を毎日2Lとノンカフェインのルイボスティーです。
お茶には利尿作用があるので、水分補給は常温の水が基本です。
一日に2Lと聞くと「多いなぁ。そんなに飲めないよ。」と思うかもしれませんが、一時間当たりコップ一杯200mlを目安に飲むと案外飲めちゃいますよ。
私の周りでは乳腺炎になっているママが多かったですが、私は水分を沢山とっていたので多少甘いものや脂っこいものを食べても乳腺炎に一度もならなかったです。乳腺炎になると辛いと聞くので、乳腺炎防止の為にもお水はこまめに飲むように心掛けましょう。
但し、お水と言ってもピンからキリまであります。水道水やスーパーで無料でくめるお水ではなく、天然水を選びましょう。(水道水は、検査によって安全の基準が守られているものではありますが、水道水の中には塩素や化学物質が溶け込んでいます。)
私のおすすめは、日田天領水です。なぜなら、美味しくて口当たりが良く、ごくごく飲めちゃうから。「お水は全部同じじゃないの?」と思う方に一度飲んで頂きたいです。
普段あまりお水を飲まない方なら、お水が身体中に染み渡る感覚を実感できると思います。
そして、女性に嬉しい効果として、お水をたっぷり飲むことで肌に潤いが出て美肌になれること。私の場合は、お水をたっぷり飲むことで肌が柔らかく、ふわふわになって、キメが細かく整い、肌が以前より白くになりました。そして、10年間悩んでいた肌荒れが改善しました(´;ω;`)嬉しい。
肌が綺麗になれば、高い化粧品が不要になるので、化粧品代の節約になりました。
乳腺炎を防止したい、母乳の量を増やしたい、産後も綺麗でいたいママは、ぜひ一度試してみてくださいね。
\都内の助産院でもおすすめしていました/
大切なのは、自分が美味しいと感じるお水を飲むことです。美味しくなければ毎日2Lも飲めません。無理して飲むと体調を崩す恐れがあるので、ご自分の身体と相談して試してみてくださいね。
お水をたっぷり飲むとトイレが近くなるので、それも注意してください。
何歳まであげればいい?
WHOでは2歳以上の授乳を推奨しています。
日本では、2歳まで授乳しているのは少数派だと思いますが、他のご家庭と合わせる必要はありません。
私の周りでは、子供が1歳くらいになったら、断乳するママが多かったです。
知り合いの助産師さんは、一番下のお子さんは3歳7か月まで授乳していたそうです。
私の息子は、現在2歳1ヶ月ですが、まだ授乳しています。
授乳は、栄養だけでなく、心の安定にも繋がると思うので、息子の意思でおっぱいがいらなくなったときまで続ける予定です。(正直、授乳の時間が辛いときもありますが、メリットの方が多いと感じるので続けています)
母乳育児がやせるってホント?
私は、痩せました。(ミルクなしで完全母乳)
息子が生後5か月の時の記録だと、妊娠前より1キロ痩せていました。
母乳育児をしているととてもお腹が空くので、ご飯もおやつも沢山食べていました。それなのに体重が増えないのには驚きました。
しかし、私の友人は、全然痩せませんでした。(友人は昼間は母乳、夜はミルク)
なので、もともと持っている体質も関係あるのかなと思います。
母乳をあげていれば、いくら食べても太らないので調子に乗って沢山食べていたら、
息子が一歳半頃から体重が増え始めました( ;∀;)
生理はいつ来る?
私の場合は、息子が1歳4か月の時にきました。
お子さんが3歳7か月まで授乳した知り合いの助産師さんは1歳9か月の時にきたそうです。
個人差があるので、どれくらいにくるかは分かりませんが、母乳育児をしていると生理を止めるホルモンが出るので生理は来にくいです。
次の子供が早く欲しいということで、母乳を控えて生理を待つママさんもいらっしゃいます。
母乳育児の体験談(箇条書き)
・産後すぐ母乳が沢山出るわけではない。←私は、知らなかった(;・∀・)
・産後で心身ともに疲れているが、赤ちゃんは24時間関係なく泣くから母乳をあげないといけない。
・生まれたばかりの新生児は首が座ってなくて、ふにゃふにゃで母乳を上げる角度などどうすればいいか分からない。
・小さめの赤ちゃんだと口も小さいのでおっぱいを咥えづらい。
・産後は母乳の分泌が良くなるので、おっぱいがカチカチになって痛い。
それをマッサージして母乳が詰まらないように出やすいように練習する。
・赤ちゃんがおっぱいの咥え方が浅いと乳首に傷がつく。それがめちゃくちゃ痛い。←私は、乳頭保護器を買ったが役に立たなかった。
・最初は、子供が上手く飲めないので、めちゃくちゃ痛くて心が折れそうになる。
(これが私の場合は24時間約1か月続く)
・乳首が痛い場合は、搾乳して哺乳瓶であげる。搾乳する時間も辛い。
眠いけど、搾乳しないと赤ちゃんがお腹空いて泣く。
常に寝不足の状態で搾乳して、何度も搾乳した瓶を倒しました( ; _ ; )
・直接母乳をあげるのと、搾乳するのでは母乳の分泌量が変わってくるので、ずっと搾乳だけだと分泌が減ってくる。
・母乳が足りないと赤ちゃんの体重が増えない。
・ミルクだとママ以外でも面倒を見れるが、母乳だとママがずっと赤ちゃんのそばにいないとだめ。(搾乳しておけば預けられる)
・直接母乳をあげるのが慣れたら、超楽。
ミルクを作る手間も、持ち歩く手間も、哺乳瓶を洗う手間もミルク代もかからない。
水分と栄養を摂っていれば、後は身体が母乳を作ってくれる。
・生後八か月の頃、離乳食はほとんど食べていなかったが、活発で身体がしまっていると保育士さんに言われる。
母乳中心の生活は、1歳ごろまで続きました。
1歳過ぎからご飯中心に変えていきましたが、無理に食べさせないで、とりあえずご飯は用意するけど、食べるかどうかは子供に任せました。
現在、2歳1ヶ月ですが、母乳は一日に何度も飲んでいます。
メインのご飯は食べているので、おやつ程度な感覚だと思います。
以前より、母乳の量は減りましたが、まだ出ています。
出なくなったら、息子も自然に飲まなくなるのかなと思います。
母乳育児を続けられた理由
①病院で会ったおばあさんにたまたま聞いた話
息子を病院に連れて行った時、たまたま隣に座っていたおばあさんと話す機会がありました。
そのおばあさんには、息子さんが二人いるとのことでした。
そして、母乳育児の話になりました。
「1人目の時はミルクで育てて、2人目は母乳で育てたんだけど、
母乳で育てた二人目の方が病気をしないで元気だから母乳で育てた方がいいよ」と言われました。
母乳で育てた方が免疫力がつくというのは、聞いていましたが、実際に体験された方のお話を聞けたことで母乳育児を頑張ろうと思いました。
このおばあさんの体験談を聞かなかったら、母乳育児頑張れなかったかも。
おばあさんとのご縁に感謝です。
②お世話になった助産院の先生にアドバイスをもらった
産後は、息子の身体のこと、母乳のことで不安で不安で何度も助産師さんにアドバイスを頂いていました。
そのたびに親身になって話を聞いてくれたので、母乳育児を頑張ることが出来ました。
その助産院では、母乳育児を推奨されていました。
母乳のあげ方の指導や育児の悩みなど相談させていただきました。
産後でホルモンバランスが不安定だったのか泣きながら通いました。
まさか、自分が産後こんなに不安定になるとは思いませんでした。
③母や義理母に母乳のあげ方を教えてもらったり、YouTubeでおっぱいのあげ方の動画をみた
自分1人だとやり方に自信がなく、出来なかったのですが、誰かにフォローしてもらうと何とかできました(笑)
でも、毎回フォローしてもらうわけにはいかず、母乳が軌道に乗るまでは地獄でした。
おっぱいをあげたいけど、上手くあげられない。乳首が痛い。
そのことを一日中悩んでいました。ある日、携帯でおっぱいのあげかたを検索したら動画が出てきて、
それも参考になりました。
母乳で頑張りたいなら、正しい授乳姿勢を学んで根気よく吸わせるしかありません。(水分をたっぷり取るのを忘れずに!)
二ヶ月くらいすると乳首が赤ちゃんに対応できるようになります。
そしたら、全然痛くありません。母乳は傷口を修復してくれると聞いたので、
私は授乳が終わった後、母乳を少し出して乳首に塗っていました。
④息子が自分でおっぱいを飲もうと探していた
まだうまく母乳を上げられなかったとき、
乳首がきれて痛すぎて、息子の口におっぱいを持っていくのが怖くていつも躊躇していました。
でも、息子が自分でおっぱいを探して咥えてくれる時があったので何とかその場をしのげました。
この頃は、息子の口が恐怖でした。
乳首が切れて痛くても授乳の時間がやってくる。。
文字通り歯を食いしばって乗り越えました。
本当に辛いなら無理しなくてOK
辛いときは周りの人に頼ってください。
ひとりで抱え込まないでください。
頑張り屋のママほど、自分で自分を追い詰めてしまいます。
私は、周りの人のサポートもあって何とか乗り越えられましたが、基本は孤独です。母乳育児をしたいという気持ちと、母乳育児は難しいかもしれないという気持ちで揺らいでいました。自分はどうしたいのか?どうすれば赤ちゃんにとってベストなのか?毎日自分との葛藤でした。私は母乳育児にこだわったので、なるとか軌道に乗るまで頑張ることが出来ました。
もしかしたらあなたも母乳育児が軌道にのるちょっと手前まで来ている可能性もあります。
産後1〜2ヶ月は母乳育児が軌道にのる期間だと心得て、後悔がないように頑張るのも良し。
そこまで母乳育児にこだわりがないなら、ミルクに移行しても良し。母乳かミルクかだけで子供の身体の健康が決まるわけではありません。その後の食事も大きく関わってきます。
そして、一番大事なのは、ママのメンタルと身体です。
信頼できる助産師さんや先生に相談をして、アドバイスを頂いてくださいね(^^)身近に相談できる人がいない場合は、ココナラがおすすめです。
何か質問などあれば、返信させて頂くので、お気軽にコメントどうぞ♪
追記:息子は現在2歳9ヶ月になりましたが、まだおっぱいを飲んでいます。そろそろやめたいですが、息子はまだやめる気がなさそうです(^^;
長い記事になってしまったので、気になる項目だけ読む場合は目次をクリックお願いしますm(_ _)m